« 田江岑子「水のノート」 | メイン | 内田樹「寝ながら学べる構造主義」 »

2010年6月 2日 (水)

篠田悌二郎「四季薔薇」

 角川書店「増補 現代俳句大系」の第1巻(昭和56年・刊)より、第10番めの句集、篠田悌二郎「四季薔薇」を読みおえる。

 原著は、昭和8年、馬酔木発行所・刊。

 題名の「四季薔薇」は、今で言うところの「四季咲き薔薇」のことだろう。

 後記には「ホトトギスの客観写生の説に迷はされてゐた」とあって、水原秋桜子の「馬酔木」独立に同人として参加している。

 「短歌的抒情の消化」等の美質があるとされる。

 流されない(流していない)抒情の俳句として、もっと高く評価されてよいのではないか。

 以下に5句を引く。

春寒や畳の上の椅子机

白酒や玻璃さかづきの花模様

籠雲雀ひねもす鳴いて草餅屋

鶏頭や畳に蟻を見ずなりぬ

鳰二つかづき潜きてへだたりぬ

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/24317789

篠田悌二郎「四季薔薇」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート