外山滋比古「思考の整理学」を読みおえる。
ちくま文庫、2009年・52刷。
この文庫本は、ある大学の生協書店で最も売れるとメディアに紹介されて、ベストセラーとなった。
僕の買った本の刷数でも、多く売れたことがわかる。
アイデアの数の多さ、グライダーと飛行機の比喩などのレトリックの豊かさは、認める。
アイデアの鋭さ、論拠固めを始めとするロジックの進展、を期待する僕は、すでに古いのか。
論の軽やかさ、などをもてはやす時代もあったから、この論もありうるだろう。
「ちくまセミナー 1」として発行されたのは、1983年である。
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