ハインリヒ・ハイネのエッセイ(という事になっている)2編を収めた、「流刑の神々 精霊物語」を読みおえる。
岩波文庫、2009年11刷。
このブログの今年6月27日の記事に、購入を紹介している。
本の内容の順は、表題とは逆で、「精霊物語」のほうが先である。
民間信仰、民間伝説に残る、さまざまな精霊について述べる。グリム兄弟の成果からも援けを受けて。
「流刑の神々」では、ギリシア・ローマの神々が、キリスト教の社会支配によって、魔神として卑しめられながら、世間の片隅に生き延びているという伝説を描く。
ハイネには、強い反キリスト教の心があったようだ。
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