「歌壇」10月号
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の、2010-10月号を読みおえる。
今回は珍しく(初めてではないか)、特集の散文を読んだ。
今号の特集は、「百年前の名歌集を読む―明治に何が詠まれたか」である。
今年よりちょうど百年前の明治43年に、前田夕暮「収穫」、与謝野寛「相聞」、若山牧水「別離」、土岐哀果「NAKIWARAI」、吉井勇「酒ほがひ」、石川啄木「一握の砂」、その他の名歌集が出版された、時代の成り行きと、各歌集論を読んで、納得するところが多かった。
月刊の歌誌の1冊に、短歌作品は花だし、毎号に特集を組み、歌論、コラム的な記事、短歌会などの報告の記事、それに投稿歌壇まで載せてフル回転し、まさに総合歌誌と称される価値はある。
コメント