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2010年10月 5日 (火)

服部貞行「声その範囲」

005  愛知県に在住の歌人、服部貞行氏が第1歌集、「声その範囲」を送って下さった。

 2010年10月、ながらみ書房・刊。

 氏は「コスモス」会員、「棧橋」同人。

 30年の作歌より、記念に歌集を出しておこうかなと思い立った、との事である。

 叙景歌が本筋と思っていた、とあるように、自然を詠んで澄んでいる。

 また家族を詠んで暖かく、ときに痛みを表わす。

 障害児教育に生涯を尽くし、栄達を専らにしなかった人柄の清しさが、この歌集に仄明るさを帯びさせている。

 以下に8首を引く。

灯籠ははうす紫の花を載す昼くだちつつ藤だなの下

君とをればかくやすやすと満ち足りて野の道につくるれんげの花輪

妻子連れ樹かげに昼をすごすときまなこに痛し池の反射光

落下する水の勢ひや我が立てる滝見の橋は絶えず揺るるも

寒の戻りの風すさびつつ窓に鳴り研究授業の声をかき消す

母を送る読経の間にひびきつつ土間のつばめの張りのある声

「おれはもうがんばれない」といふ目して父息絶えぬ闘病二年

白内障の手術を受けて得し視力まつ青な空まつ白な雲

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