詩誌「角」第21号
敦賀市に在住の詩人、O純さんが、同人詩誌「角」第21号を送って下さった。
「角」は、福井県嶺南地方に在住の詩人をおもな同人とする、詩誌である。
M千鶴子さんの「鳥のこゑ」、Y万喜さんの「無人駅発着」、K悦子さんの「生きる量」、S章人さんの「五人だけの法事」など、真情あふれる作品が好ましい。
詩は、叫びでも演説でもなく、呟きだと僕は思う。
誌中、自在な言葉と遊ぶ、O純さんの「気持と気持ち」に惹かれるので、全2連のうち、初めの連を引く。
気持と気持ち
O純
「気持」に「ち」を付けては
気持がわるいという人がいたが
なるほど「気持ち」も
許容されているとはいえ
人は思いようだ
なんだか気持に「血」が付いているようで
血なまぐさく思えてくる
(後略)
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