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2011年3月 6日 (日)

「立子句集」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第2巻(昭和56年・刊)より、最後の15番めの句集、星野立子(ほしの・たつこ)「立子句集」を読みおえる。

 原著は、昭和12年、玉藻社・刊。

 月別にし、さらに季題別に収録。

 彼女は高浜虚子の次女で、結婚後すぐに作句を始め、環境にも恵まれて頭角を現した。のちに俳誌「玉藻」を発刊・主宰した。

 上品な奥様風な所があるが、2・26事件など戦争へなだれて行く殺伐な時期に、かえって貴重だったろう。

 この句集の1,232句は、ふくよかな所があって、読み進むのに苦しまなかった。

 以下に5句を引く。

あばれ独楽ぬかるみにはね子等の春

下萌に立ち止りたる別れかな

花木瓜や暗くなるまであそび居る

数本の竹折れ込めて出水川

細々と月にさし出し枯枝かな

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