« 「立子句集」 | メイン | 吉永みち子「気がつけば騎手の女房」 »

2011年3月 7日 (月)

藤井則行「おしずかに」

Cimg4718  福井市にお住まいの詩人・藤井則行さんが、選集も含め8冊めの詩集、「おしずかに」を送って下さった。

 「新・北陸現代詩人シリーズ」の1冊として、能登印刷出版部より、2011年3月に発行された。

 全体はⅢ部に分かれ、Ⅰは主として自分のこと、Ⅱは主として子どものこと、Ⅲは母のことを題材にした、と「あとがき」にある。

 彼は教職を定年で去り、Ⅰでその日常の有情を描く。

 Ⅱでは、お孫さん(?)や自身の少年時代を描いて明るい。

 Ⅲでは、題名ともなった作品「おしずかに」で、来客を見送るときに「どうぞ おしずかに」と挨拶するなど、つつましやかな母の生と、100歳で亡くなるまでを描く。

 中の、「成るか成らぬか 成らねば切るぞ」と成り木責めにあう柿の木に、女の一生を見る「成り木責め」が印象深い。

  彼は「ふくい児童文学会」代表を務めるなど、児童文学への貢献も大きい。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/26101553

藤井則行「おしずかに」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート