吉永みち子「気がつけば騎手の女房」
吉永みち子の自伝的ノンフィクション、「気がつけば騎手の女房」を読みおえる。
集英社文庫、1992年・4刷。
彼女は、「学園紛争」から「正常化」された大学に馴染めず(卒業はしたが)、競馬新聞社に入社、のちに「日刊ゲンダイ」紙の競馬部門に移る。
競馬取材で知り合った騎手・吉永正人(癌で亡くなった前妻との子供3人共)と結婚(のちに離婚)した。
2人の出会いと結婚などに関わる名牝馬「シービークイン」、さらにその子の「ミスターシービー」に吉永騎手が騎乗して、史上3頭めの3冠馬となるまでも描かれる。
体当たりで人生を切り拓いて行く様に、僕は惹かれた。
この本は1985年、第16回「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した。
僕はこの他に、同じ集英社文庫で彼女の「気分はグリーングラス」を持っているが、ウィキペディアの彼女の著作欄に載っていない。訳ありだろうか。
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