鈴木竹志「孤独なる歌人たち」
「コスモス」「棧橋」の先輩歌人である鈴木竹志さんが送って下さった、第3歌論集、「孤独なる歌人たち」を読みおえる。
平成23年5月、六花書林・刊。
副題に「現代女性歌人論」とあるように、何らかの理由で孤独を抱え込んだ女性歌人6人、河野愛子、加藤淑子、横山未来子、冬道麻子、永井陽子、沢口芙美をめぐって論ずる。
分量的に河野愛子論が、全体の約半分を占める。
彼は僕によくしてくれる人で、論や論じられる短歌に同感する所もあるので、読み進むのが苦痛ではない。
僕は歌誌などの評論をあまり読まない。
歌論は薬のようなもので、求めている人には劇的に効くだろう。僕は毎度の食事(短歌を読むこと)によって多く栄養を採りたい。
前回の歌論集を頂いた時にも書いた事だが、苦労が多くて功賞の少ない(と僕には思われる)歌論を書き続ける、彼の努力を多とする者である。
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