大江健三郎の長編小説、「憂い顔の童子」を読みおえる。
講談社文庫、2005年・刊。
今年1月2日に(ブログ記事あり)、「取り替え子(チェンジリング)」を読んで以来の、大江健三郎の小説である。
これまでの彼の小説を読んでいないとわかりにくい所や、この小説では「ドン・キホーテ」(僕はまだ読んでいない)に重ねられるストーリーもある。
彼は海外への翻訳(と評価)や受賞があり、世界文学としての自分の小説という、自覚があるだろう。その他、老境小説に陥らないよう、工夫がされている。
また世界の文学の思潮、手法も取り入れてきた彼である。
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