ティム・オブライエン「世界のすべての七月」
ティム・オブライエンの小説、「世界のすべての七月」を読みおえる。
村上春樹・訳、文春文庫、2009年6月・刊。
僕は彼の小説、「本当の戦争の話をしよう」「ニュークリア・エイジ」「カチアートを追跡して」を、ともに文庫本で読んでいる。
この小説は、1969年に大学を卒業した者の11人が、31年後の2000年に大学に集まって、同窓会を催すストーリーである。過去の場面もしばしば現れる。
ベトナム戦争で片足を失った者、再発癌を病む者など、それぞれトラブルを抱えながら、人生のハッピーエンドを求めて、藻掻いている。
年齢は少し違うが、フラワー・チルドレンの一員だった(?)者として、共感するエピソードも多い。
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