詩誌「角」第23号
Nとしこさんが、同人詩誌「角」第22、23号を、S章人さんが同誌の第23号を、それぞれ送ってくださった。
「角」は福井県嶺南地方(旧・若狭地方)在住の詩人を主な同人として、出発した詩誌である。
S章人さんが詩「わが福井震災の記憶と」で、福井震災と東日本大震災の様を、重ねて描いている。
Nとしこさんは、「再びの」のⅠとⅡの2章で、息子さんが結婚して不在となった事と、東日本大震災後の復興を願う、新しい事態に対する心を描く。
Y勝さんが映画論、「僕の懐かしシネマ館 11 (番外編2) クリント・イーストウッドの『チェンジリング』」を、5ページにわたって熱く語っているが、僕は読み尽くせない。
O純さんの詩「蔦」全編を以下に引く。ご本人の了解を得てある。
蔦
O純
蔦は鳥になって
空を翔びたかった
蔦は青い空にあこがれ白い雲にあこがれ
日々 這い上がった
少しずつ 少しずつ
高みへ
暑い日のわずかな風にも
緑の葉を
羽ばたかせている
心はすでに鳥である
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