この10月18日の記事「3誌の揃い踏み」(この場面より下にスクロールすれば見られる筈)に書いた3誌のうち、「歌壇」(本阿弥書店)2011-11月号を読みおえる。
特集の「震災後の表現の行方―言葉はどこへ向うか」では、結論は出ない。吉川宏、川野里子、穂村弘、3氏(僕より1回りくらい若い)の鼎談では、納得できる発言が多かった。
巻頭20首の桑原正紀氏「涼韻」に、次の1首がある。
虫の音をききつつおもふひたすらとさかしらの間(かん)の遙けき懸隔(へだて)
僕は深く恥じるけれども、「ひたすらに努力しても、すべてがうまく行く訳ではない」という最近の思潮を思う。
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