岡井隆「天使の羅衣」
「岡井隆全歌集 Ⅲ」(思潮社、2006年・刊)より4番めの、岡井隆と詩人・佐々木幹郎による「組詩 天使の羅衣(ネグリジェ)」を読みおえる。
原著は、1988年、思潮社・刊。
岡井隆の短歌と、佐々木幹郎の詩を、互いの小文が繋いでゆくのだが、この本で137ページにわたる試みは、うまく噛み合っていないように、僕は思う。
それはジャンルの違いというより、世代の違いのように思う。60年安保の世代と、70年安保の世代では、経験も引きずる思いも、違うのだろう。
このあと、佐々木幹郎はチベット行きをするが、彼の劇的体験というのは、その行旅の時の事だろうか。
コメント