河野静雲「閻魔」
角川書店「増補 現代俳句大系」第4巻(昭和56年・刊)より、3番めの句集、河野静雲「閻魔」を読みおえる。
原著は、昭和15年、同句集刊行会・刊。
高浜虚子の長い序文、600句、自跋を収める。
地方にあって喧噪を避け、僧という立場にあって生死に敏感だったのか、時局吟はない。地方の大将的な所も少しあったようだ。
以下に5句を引く。
春雪や柩はさみて傘の列
梅の中敷石分れ塔頭へ
道ばたのころげ文旦野分あと
蟷螂や泥まみれなる斧かざし
風鈴にほ句問答もあきにけり
« 3つの買物 | メイン | 「コスモス」12月号 »
角川書店「増補 現代俳句大系」第4巻(昭和56年・刊)より、3番めの句集、河野静雲「閻魔」を読みおえる。
原著は、昭和15年、同句集刊行会・刊。
高浜虚子の長い序文、600句、自跋を収める。
地方にあって喧噪を避け、僧という立場にあって生死に敏感だったのか、時局吟はない。地方の大将的な所も少しあったようだ。
以下に5句を引く。
春雪や柩はさみて傘の列
梅の中敷石分れ塔頭へ
道ばたのころげ文旦野分あと
蟷螂や泥まみれなる斧かざし
風鈴にほ句問答もあきにけり
コメント