阪本越郎「雲の衣裳」
「定本 阪本越郎全詩集」(このブログの2007年7月1日の記事に、購入の報告あり)より、詩集「雲の衣裳」と「雲の衣裳 拾遺」を読みおえる。
原著は、昭和6年(1931年)、厚生閣書店・刊。
春山行夫・編集の「詩と詩論」に触発された、モダニズムの詩である。
短い散文詩の多い点が、特徴だろう。
戦前の上流階級出身の青年(彼の生年、父は福井県知事であった)の、西欧への稚い憧れが、戦時下・敗戦を経て、どう変貌して行くのか、僕の関心がある所である。
この「定本 全詩集」は、彼の児童詩、海外詩の翻訳も収めた(他に詩論、童話の翻訳等があるが)、優れた1冊である。写真は、箱の表である。
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