江國香織「きらきらひかる」
新潮文庫、平成15年・28刷。
彼女は1964年生まれ、現在1流の女性作家である。
この小説の新婚家庭で、夫の睦月はホモで、紺という大学生の恋人あり、妻の笑子はアルコール依存症気味で、情緒不安定という、かなり変わった設定である。
1章ごとに、笑子と睦月の、入れ替わる視点で描かれる。
最後はハッピーエンドだけれど、世俗的なそれではない。
この4月27日の記事で紹介した、小川洋子「シュガータイム」でも、性レス男女関係が描かれる。
どういう理由で、そういう関係を求めるのか、僕にはよくわからない。
性なしでも男女間の優しさはありうる、と主張するのだろうか。
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