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2012年6月13日 (水)

エッセイ集「人の匂ひ」

Cimg6098_4 「’85年版ベスト・エッセイ集 人の匂ひ」を読みおえる。

 文春文庫、1989年・2刷。

 日本エッセイスト・クラブ・編。52編。

 5月13日の記事「’83年・版、耳ぶくろ」、6月9日の記事「’84年版 午後おそい客」に続く、3冊めである。

 村上春樹「納豆をめぐる朝食あれこれ」、村上龍「全仏オープンテニス」、阿久悠「畳二枚の座敷牢」などが新しい。日本がバブル経済に入ってゆく時代である。

 個人的には、長部日出雄「二頁の伝記―追悼 唐牛健太郎」に惹かれた。

 僕はアンソロジーのエッセイ集より、個人の(文筆家でない)エッセイ集が好きだと、今になって知る。たとえば、女優・沢村貞子が晩年に書いた、数冊のエッセイ集など。

 多くの人のアンソロジー・エッセイ集だと、読み進むときの、気分のアップダウンが大きくて。

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