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2012年6月 3日 (日)

「本に…」

 先日の昼休みどき、同僚が1冊の本を提げて歩いていた。

 僕は、「それ、何の本?」と訊いてみた。

 彼は、「〇〇さん(僕の姓)が気にするような、上等の本じゃないですよ」と答えた。

 僕は思わず「本に貴賤はない!」と叫んでいた。

 実感として、本に貴賤は無い。

 作品に、優劣はある。レトリック(修辞)、アイデア(着想)、構成などに、優劣はあるかも知れない。

 しかし作者の思いの篭もった作品に、貴賤、上下はない。そういう感じ方で、僕は本や冊子を読んでいる。

 ただし、茶化しやゴマスリはいけない。それらは世間への敗北であり、自分への敗北である。

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