日本エッセイスト・クラブ・編「’87年版ベスト・エッセイ集 おやじの値段」を読みおえる。
文春文庫、1990年・刊。
このブログの6月26日の記事に、「’86年版 母の加護」読了を報告して以来である。
大学教授の作もあるが、ほぼ詰まらない。地位と名誉を鼻にかける所が、鼻につく。
これは僕が、大学を卒業していないせいも、あるだろう。
面白くて、おもわず付箋を貼ったのは、中川志郎(当時、上野動物園・園長)の「コアラの涙」だった。
動物園という異空間で、閉園時のコアラの様子を描いて、動物の純粋さ・率直さを浮かび上がらせている。
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