« 3,300件め | メイン | 赤花ミニ薔薇 »

2012年9月 5日 (水)

内田百閒「百鬼園俳句」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第5巻(昭和56年・刊)より、7番めの句集、内田百閒「百鬼園俳句」を読みおえる。

 原著は、昭和18年、青磁社・刊。

 258句を収め、春夏秋冬新年の5部に分かれる。それまでの30余年の句であり、その後昭和46年に没するまで句集は出版されていない。

 戦争後期の句集として、滝井孝作、久米正雄、室生犀星、この内田百閒と、文人俳句の句集が、他の時期と比べて格段に多いのはなぜか、三省堂「現代俳句大事典」で調べても、わからない。

 著者は漱石門下、随筆家として名高い。

 以下に5句を引く。

校庭に犬吠ゆるなり夏近く

梅咲いて藪の暗さや紀元節

さみだれの田も川もなくふり包み

欠伸して鳴る頬骨や秋の風

漱石忌戻れば屋根の暗さ哉

Phm10_0508
ダウンロード・フォト集より、湖の1枚。

本文と無関係。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/29734567

内田百閒「百鬼園俳句」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート