エッセイ集「明治のベースボール」
日本エッセイスト・クラブ編「’92年版 ベスト・エッセイ集 明治のベースボール」を読みおえる。
文春文庫、1995年・刊。61編を収める。
この8月29日の「’91年版 ネパールのビール」に次ぐ本である。
僕としては久しぶりに、しみじみ・ほのぼの路線のエッセイに、たくさん出会った。
バブル景気が終わった(ウィキペディアに拠ると、1986年12月~1991年2月の事だったとする)せいだろうか?
岩本久則(漫画家)の「クジラを観に行く」は、「一九八八年、私達は東京都の南の果て、小笠原で日本初のホエールワッチングをやった。仲間は、野鳥や自然と関ってきたナチュラリストたちで、…」と述べて、その感動と、ブームの始まりを描いている。
亀井俊介(当時・東京大学名誉教授)の「亡き妻との『書棚戦争』の思い出」は、大学教授でもあった妻との、定まった書棚にどちらの本を多く収めるかの争いを回想しながら、謙譲ぎみだった亡き妻を偲んでいる。
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