「探訪 日本の庭 別巻二」
小学館、昭和54年・刊。
9月9日の「別巻一」の記事以来である。
この巻には、昭和に入ってからの、社寺、ビル、富裕家の庭が多いようだ。
巨石を多く配した庭は、三尊石組などを忘れたようで、好まない。モダン風な配置は受け入れるけれど。
「札幌グランドホテル庭園」は、屋上庭園だけれども、「春は花、夏は水、秋は紅葉、冬は雪」と楽しめる庭で、優れている。
「玉堂美術館庭園」は、「現代を代表する枯山水庭園」で、厳しい美がある。
「岐阜護国神社庭園」の石庭に、斜め上に突き出した巨石があり、抗議する拳のようだ。
これで、このシリーズ12冊も、終いである。庭の美しさ、僕の思いを、多く伝えられなかったらしい事は、残念である。
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