エッセイ集「最高の贈り物」
日本エッセイスト・クラブ・編「’98年版ベスト・エッセイ集 最高の贈り物」を読みおえる。
文春文庫、2001年・2刷。
先の11月14日の記事で紹介した、「’97年版 司馬サンの大阪弁」に継ぐ本である。
小学4年生の女の子、主婦から作家、大学教授たちによる62編のエッセイを収める。’97年中に発行された紙誌に掲載の作品より選ばれた。
主婦・前川ひろ子さんの「五十六の美容整形」は、1重だった右目蓋を、五十六歳になって念願叶い(独断独行で)2重に美容整形し、成功するが、夫も親友も関心を示さない、というオチが付く。
サイエンス・ライター・柳澤圭子さんの「生と死が創るもの」では、冒頭に惹かれた。「自分の実験結果を論文として発表するときは非常に不安なものである。」と始まる。
その気持ちは、よくわかる。僕でもブログ記事を書いて、一返で済む事は少ない。確認欄より戻ったり、1度アップした記事を書き直したりしている。
先の11月25日の記事で、花びらのフリル風を、フレアーと書きそうになった。また同じ記事で「そば枕」と書いたが、「そばがら枕」が正しく、のちに書き直しておいた。
文筆の事は、やり直しが利いて佳い。
最近のコメント