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2012年12月23日 (日)

大野林火「早桃」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第5巻(昭和56年・刊)より、最終13番めの句集、大野林火(おおの・りんか、1904~1982)の第3句集「早桃」(さもも)を読みおえる。

 原著は、昭和21年、目黒書店・刊。

 第1、第2句集より121句、その後6年間の472句、後記を収める。

 戦後すぐに、これまでの句集抄と合わせて句集を出版している事、角川「俳句」編集長時代に「社会性論議」をリードするなど、俳壇の遣り手らしく、僕は好感を持たない。

 以下に5句を引く。

煙草喫(す)ふゆとり冬日の落つるまで

母と子に厨しづけし秋茄子

疲れしるく梅雨の電車の蒸れに立つ

焼トタン錆を流しつ梅雨つづく

炭熾(おこ)る匂ひ流れて日の出かな

Phm10_0888
ダウンロード・フォト集より、大地の1枚。

本文とは無関係。

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