詩誌「アリゼ」第151号
兵庫県に在住の詩人・S陽子さんが、お便りと共に、同人詩誌「アリゼ」、第151号、第152号を送って下さった。
まず第151号を紹介する。
2012年10月、アリゼの会・刊。
昨年9月16日付けの記事、「『アリゼ』150号記念号」に続く号である。
詩作品の他に、「船室」と題されるコーナーに書評等4編、「船便り」と題されるコーナーにエッセイ8編、計12ページが載る。
散文の割合が多いのではないか、と僕の感じではする。ただし隔月刊でもあり、会員の旺盛な表現欲を充足させるには、良いのだろう。
T和美さんの短詩「渚」に惹かれたので、以下に全文を引く。
渚
T和美
流木に火を点けるとかろやかに青い炎が立つ
長く海を漂った木は
静寂のように燃えるのだ
繰り返し夜の砂を噛む波よ
すべて灰になったら
かえしてあげる
コメント