世阿弥「風姿花伝」
「新潮日本古典集成」の「世阿弥芸術論集」より、「風姿花伝」を読みおえる。
新潮社、平成4年11刷。
「新潮日本古典集成」の特色の1つは、頭注のみでなく、本文の1部の脇にルビのように現代語訳を付している事である。これで理解が深まるかどうか、わからない。
世阿弥は父の観阿弥とともに、観世流の確立者であろう。この集には、世阿弥の伝書より、5種を収める。
しかし還暦2歳の僕には、今更、修行の進め方を習っても、致し方ない感がある。
「秘すれば花」と引用らしい言葉があっても、僕は自慢したがり屋だし、おしゃべりも好きで、とても秘していられない。「歌人1家の永田家にはプライバシーがない」という1言が好きなくらいである。
学業を辞め、その頃に文学を中断した僕には、継続的な修行論は当てはまらない。納得する個所も幾つかあるけれども。
この本の読書は、ここで一旦止め、別の機会に読みたい。
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