「歌壇」5月号
先の4月18日の記事で買い入れを報せた、総合歌誌「歌壇」2013年5月号を読みおえる。
ただし短歌作品がおもで、散文はあまり読んでいない。
僕は短歌作品よりおもに学んで、歌論を読む事が少ない。僕の現代短歌入門は、「昭和萬葉集」全21巻だといえる。
巻頭20首では、岡井隆「武蔵野と名古屋のあひだで」が感興深い。
また研究者・歌人として活躍する、永田紅(ながた・こう)「いま二センチ」20首は胎児を描いて、生命の連鎖を思わせる。以下に1首を引く。
この子には祖父母の三人すでになし白黒写真のごと遠からむ
胎児の祖父母(つまり夫婦の両親)を思わせ、また自分の祖父母(僕の生まれた時、父方の祖母はいなかった)を偲んでしまう。勝手な観賞である。
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