「歌壇」4月号
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の、2013年4月号を読みおえる。
ただし散文で、読まなかった作も多い。
先の3月18日の記事に、当誌の購入と、「コスモス」4月号の到着を、報せてある。
柏崎驍二氏の「うたを磨く」が始まった。「第一回 形式を守る」である。応募作品の添削と解説、というスタイルである。
氏の指摘するもう1つの問題、若い歌人(歌会に出席するような)の少ない点をも、論じてほしかった。切実な問題だから。
特集は、「前登志夫没後五年――遥かなるコスモロジー」で、多くの歌人が寄稿している。彼の全歌集が出版されたという情報は、僕には入っていない。
付箋を貼った1首がある。「巻頭作品二十首」より、沖ななもさんの「翼もつもの」の、下記の作品である。
戦争を知らざるは幸 戦争をおこさぬは賢 師走八日の
師走8日は、太平洋戦争の勃発した日である。反戦を謳うのに、勇気が要る今となった。
コメント