沖縄県・在住の詩人・赤嶺盛勝さんの詩集、「夢のかけら Ⅲ」を読みおえる。
5月6日の「群青の会」会合(記事あり)のおり、AUさんより譲っていただいた詩集である。
2013年4月、間隙出版販売社・刊。
1993年・刊の同「Ⅰ」、2005年・刊の同「Ⅱ」につづく詩集である。
沖縄県の社会と生活の特殊性に苦しんできた面がある。
以下に巻頭の「果実を下さい」の末尾を引く。
愛というには貧しすぎ、恋という
には異形で、胸の空洞をドラの
一声で虎はゆっくり離れてゆく
もう熱帯魚など食うまい。極北
の寒さに満ちた水々しい果実が
青々としてまた満ち満ちて来る
あ!あの果実を一つ下さい
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