「探訪日本の古寺 1 東北・北海道」
15冊の写真集シリーズ「探訪日本の古寺」より、「1 東北・北海道」を見おえる。
1981年、小学館・刊。
箱、帯、月報。
古寺の写真集シリーズのうち、このシリーズは古本界で廉価で、10年くらい前の僕に購入できた。
写真は小さく、文章が多い。
前に紹介した同社の「日本の庭」15冊シリーズでは、文章をほとんど読まなかったのが惜しく、この本では文章のほとんどを読んだ。
富士正晴、中井英夫、三浦哲郎、津島佑子、森敦、原田康子ら、当時の錚々たる文筆家が、真摯な思いを述べている。
中でも惹かれたのは、富士正晴「円空」と中井英夫「死者の香ー恐山菩提寺」の2編である。
写真では最勝寺・五重塔の美しさに打たれ、中尊寺金色堂の諸仏の荘厳さに、10年も前か東北地方に職場・慰安旅行した際に拝観した景を思い出した。
コメント