鷺沢萠の小説集「駆ける少年」を読みおえる。
文春文庫、1995年・刊。
彼女(さぎさわ・めぐむ)は、1968年・生、2004年・没(自死)、享年35.
この文庫本には、「銀河の町」、「駆ける少年」、「痩せた背中」の、3作品を収める。
市井の人々を描いて、今からすると、戦後昭和の匂いがする。
「痩せた背中」では、同棲する男の浮気続きに苦しんで、自殺未遂・発狂する娘の話が哀れである。
この頃の小説には、プロット(筋書き、構成)に、無理(ご都合主義を重ねる)がない。
彼女には、ファンが今も運営する公式サイト「Office Meimei」(←リンクしてある)がある。
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