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2013年11月22日 (金)

佐野四郎「湖畔の薄」

Cimg7388 「コスモス」の先達歌人、佐野四郎の第4歌集、「湖畔の薄」を読みおえる。

 1978年、伊麻書房・刊。579首。

 この歌集は、造りがとても豪華である。

 箱には和紙(と思われる)の題簽を貼り(題は宮柊二の選と筆に成る)、本体には宮柊二の短冊2つ、会津八一の短冊1つを、緻密なカラー写真(当時では並々ではなかったと思われる)で収めている。また本体にはビニールカバーが巻かれている。

 彼は富士山に近い山梨県に住み、執筆と農耕の生活を送ったようである。歌の多くは自然詠である。

 また言葉の殆んどは和語であり、漢字のヨミにも訓読が当てられている。

 以下に人事詠を多く5首を引く。

訪ふ人の全く絶えたる古墓の天屋(あまや)に杉の枯葉は嵩む

めらめらと奔る炎にあそびゐつ仕事終りし野に藁焚きて

杳き日に手を引かれ父と越えし峠(たを)径を狭めて葛の葉茂る

下り来し山川二つ出合ひつつこの高原に清き波上ぐ

街辻に延べし蓆に鈴振りて乙女ら清(さや)に稚児の舞まふ

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