綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年1月号を読みおえる。
新春巻頭作品として、宮英子「三鷹台散策」8首、小島ゆかり「鷂」16首もある。
馬場あき子「地獄の門」16首は、先行きを暗く見ているようだが、宇宙からの視点に希望を見出そうとしている。
特集の「師系を辿る」では、松村正直「超克の論理」が、永田和宏の言葉として、結社の<一対一>の関係としては最も切実な部分において乗り越える、超克の論理以外のものではあり得ない、と述べて衝撃的である。
吉川宏志「鳥の見しもの」50首が、傍観を離れて、行動に踏み出す己を詠んでいる。
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