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2014年2月23日 (日)

前田普羅「能登蒼し」

 角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)の第8巻(1981年・刊)より、7番めの句集、前田普羅「能登蒼し」を読みおえる。

 原著は、1950年、辛夷社・刊。

 長い自序(原著で16ページ)、147句、後記を収める。

 「春寒浅間山」(2012年12月8日の記事で紹介)、「飛騨紬」(2013年2月16日の記事で紹介)と合わせて、3部作を成す。

 前田普羅(まえだ・ふら、1884年~1954年)が、戦前から雪国の風土より句作した事は尊い。

 以下に5句を引く。

竹を伐る人にやむなし雪解雨

早桃嚙んで能登の入江を渡りけり

鳥屋の径熊笹そめて夜明けたり

鰤の尾に大雪つもる海女の宿

棹立てゝ船を停むる海鼠掻き

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、白梅の1枚。

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