広部英一「愛染」
思潮社「広部英一全詩集」(2013年10月・刊)より、6番めの詩集、「愛染」を読みおえる。
今月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「はがき詩集『邂逅以前』」に継ぐ詩集である。
原著は、1990年、紫陽社・刊。第31回「中日詩賞」受賞。
6章、27編より成る。
作品を論ずる前に、確認して置きたい事がある。
広部さんが、公務員として実直な生を遂げた事。無頼派・破滅型の詩人ではなかった。
詩の後輩を支援した事。多くの詩集の跋文を書き、地元文学者の多くの本を雑誌等の批評で好意的に取り上げた。また多くの読書会を主営した。
3つめに、生活詩を越えた、形而上の詩を書いたこと。これについては、次回までの宿題としたい。
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