テオクリトス「詩集(抄)」
平凡社「世界名詩集大成 (1) 古代・中世」(1960年・刊)より、テオクリトス「詩集(抄)」(呉茂一・訳)を読みおえる。
4編の内、「第一曲 テュルシス」は、山羊飼いに所望された羊飼いテュルシスが、ダフニスの実らない恋を唄い上げ、礼を貰う、というストーリーである。
「第二曲 禁厭(まじない)をする女」は、薄情な男を取り戻そうと、女が様々呪いをする話である。
「第十三曲 ヒュラース」では、ヘラクレスに大事にされた少年ヒュラースが、泉のニンフらに取り込められる。
「第十八曲 ヘレネーの婚礼」は、省略か欠落か、1部分しか載っていないので、ストーリーが今ひとつ判らない。
ギリシア神話と世俗が、並列する世界である。
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