思潮社「広部英一全詩集」(2013年10月・刊)より、8番めの詩集、「畝間」を読みおえる。生前最後に上梓した詩集である。6章62編。
この詩集には、大きな特徴がある。1連5行、2連で1編とし、1編の行の長さはきれいに揃えられている。
「あとがき」では、「強いていえば推敲の過程で気紛れな遊び心が起きたからかもしれません」と述べている。
謹厳実直に見えた広部さんが、内に秘めたユーモアかも知れない。
新しい定型詩の提示かも知れない。
この世での心のありよう、彼岸此岸の魂の交流を、詩に書き留めてやまなかった。
無料写真素材集サイト「足成」より、椿の1枚。
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