白秋「真珠抄」「白金之独楽」
岩波文庫「北原白秋詩集(下)」(2007年・刊)より、「真珠抄」「白金之独楽」(共に選集)を読みおえる。
今月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「東京景物詩 及其他」に続く。
この時期、白秋は生家の破産と家族の扶養、また隣家の人妻との交際による告訴と収監に遭い、精神的にも経済的にも苦しい状態だった。
「真珠抄」では、中世歌謡にも通じる1行詩を重ねて1編とし、1編1行の作品もある。
「白金之独楽」は、漢字とカタカナより成り、法悦状態の3昼夜に書き上げられた。
共にのちに、白秋を国民詩人たらしめる、契機となったとされる。
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