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2014年3月11日 (火)

水原秋桜子「霜林」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第8巻(1981年・刊)より、9番めの句集、水原秋桜子「霜林」を読みおえる。

 原著は、1950年、目黒書店・刊。563句。

 水原秋桜子(みずはら・しゅうおうし、1892年~1981年)は当時、戦後の混乱、戦争責任の追及などの中で、「馬酔木」主宰等の大家の風格を保たねばならず、苦しい活動であったと思われる。

 以下に5句を引く。

時鳥野に甘藍の渦みだれ

菊黄なり冬菜のはしにつくりしが

はげみては瞼疲れぬ夜の梅

音たてゝ泉湧くなり枯山に

魚板吊り僧房柿の若葉せり


Photo「フリー素材タウン」より、白梅の1枚。

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