「知の技法」
東京大学出版会「知の技法」(1994年・初版)を読みおえる。
東大教養部のテキストとして出版されたが、ブームを呼び、ベストセラーとなった。
また続編「知の論理」、「知のモラル」が出版された。
知の技術と方法をめぐって、20年前に書かれた文章群である。「知の論理」の「はじめに」で許される通り、興味のある部分だけ(約半分以上)を読んだ。
中村雄祐「フィールドワーク――ここから世界を読み始める」の実践的・自省的文章や、翻訳の大家・柴田元幸「翻訳――作品の声を聞く」の世慣れた文章、詩人・松浦寿輝「レトリック――Madonnaの発見、そしてその彼方」の際物的文章、などが印象に残る。
知のヒエラルキーのトップに、僕の思うような学問を求める事は、無理なのだろうか。「知の論理」「知のモラル」も読み続ける予定である。
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