「三島由紀夫全集」第1巻より、初期短編(1)
36巻本「三島由紀夫全集」第1巻より、初めの初期短編小説、5編を読みおえる。「酸模」「座禅物語」「鈴鹿抄」「暁鐘聖歌」「館」である。
僕がこの全集を入手した時期は古いことだが、資料がある。歌誌「コスモス」2000年12月号に、僕の1首「欲りてゐし三島由紀夫の全集が相場の半値とあれば購ふ」が載っていて、同年9月頃に購入したらしい。ちょっとしたエピソードがあるのだが、別の機会に述べたい。
この5編について、特別書き立てる事もない。「酸模(すかんぽう)」の絶対的な純粋への郷愁が心を惹く。
いつ読みおえられるか知らないが、この全集を蝸牛の歩みで読み進めたい。
なお1部で、三島由紀夫の神格化が進んでいるが、1読者の僕には厭な事だ。
コメント