マールティアーリス「エピグラム集」
平凡社「世界名詩集大成(1) 古代・中世篇」(1960年・刊)より、マールティアーリス「エピグラム集」を読みおえる。
先月29日の記事(←リンクしてある)、ペルシウス「サトゥラ」に継ぐ。
「エピグラム」とは、「警句、寸鉄詩」の意味である。
マールティアーリス(40年~104年?)は、短詩1570編を14巻に収めた、「エピグラム集」を遺した。
短詩にインパクトはあるが、この本でも何十編と並べられ、個人を皮肉ったものが多いだけに、食傷してくる。
1編を引く。
貧乏 (5巻、81)
アェミリアーヌスよ、君もし貧乏なら、いつまでも貧乏でいるだろう。
当今は、金持ち以外には、富は得られないのだから。
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