「渡辺本爾詩集(1)」
県内にお住いの詩人、渡辺本爾さん(詩誌「果実」同人、F県詩人懇話会・代表)が、「渡辺本爾詩集(1)」を送って下さった。
渡辺さんの詩を好まれるある詩人が編集・発行し、続編も発行予定で、渡辺さんもそれらを任せ喜んでいると、挟まれた挨拶文にある。
52ページに35編を収める。作品は、同人詩誌「果実」、詩集「僕の夜汽車」、年刊アンソロジー「詩集ふくい」から、採られている。
特徴として、黒地あるいはモノクロ写真の夜景の上に白字で詩が印刷されている(雪景に黒字で印刷された2編もある)事は、読者の好き嫌いもあるだろうが、当事者が合意した事に口を挟めない。
教員職や他の堅苦しい職を経た彼が、ホッと気をゆるめて、母恋や家族や自己内面を詩に描くさまがしのばれる。
続編を含めて作品集となるらしいので、大いに期待する。
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