「愛の女神宵宮の歌」
平凡社「世界名詩集大成(1) 古代・中世篇」(1960年・刊)より、1編の詩、「愛の女神宵宮(よみや)の歌」を読みおえる。
6月9日の記事(←リンクしてある)、ユウェナーリス「諷刺詩集」に続く。
「愛の女神宵宮の歌」は、中世の書庫の中より、エラスムスによって見出され広まったが、年代も作者も不明である。
国原吉之助・訳、120余行。
恋をそそのかす詩句のあと、カエサル家を讃える8行が入り、個人的暗さを告白して終わる。古典期の最後の残照と、中世の曙光が見られるとされる。
現にこの詩のあとは、「中世ラテン詩人集」(キリスト教的)であり、更にそのあとは「ギリシア・ローマ」編と別れ「中世」編が始まり、今の僕は読む気持がない。
北欧系の神話・英雄伝説を集めた「エッダ」は、1割ほどの抄訳なので、他の本で読みたい。
この「世界名詩集大成」の端本が、何冊か棚にあるが、今は読み始める予定はない。
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