「歌壇」10月号
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年10月号を読みおえる。
巻頭20首の歌人では、尾崎左永子さんを信頼している。
この「歌壇」でだったか、日本古典(「栄花物語」だったか?)の現代語訳を連載していて、しっかりした訳だと、周囲の事はおぼろだが、感じた覚えがあって。
人は妙なところから、信頼を得るものだ。
特集「四国と淡路島の旅のうた――西行と白峯伝承」を読む。
佐佐木幸綱の総論「西行の四国の旅」に力量を感じた。「佐佐木幸綱の世界」全16巻から、僕は歌集篇のみ買って読んだから、評論には接していなかった。
それに次ぐ7氏の8首と小文では、身内を贔屓する訳ではないが、米田靖子さんの「日照雨」8首と小文「カブトエビ」に最も惹かれた。
伝承に言及すること少なく、眼前の景を詠みながら、古えを偲ばせる。
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