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2014年10月10日 (金)

杉田久女「杉田久女句集」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第9巻(1981年・刊)より、3番めの句集、「杉田久女句集」を読みおえる。

 先の9月20日の記事(←リンクしてある)、殿村菟絲子「絵硝子」に継ぐ。

 原著は、杉田久女(1890年~1946年)の没後、1952年に娘・石昌子、かつての師・高浜虚子らの尽力に依って成った。

 当時、唯一の句集であったが、1384句は多く、読むのに難渋した。

 「人並の才に過ぎざる…」の啄木の1首を思い、また戦後に生きたなら活躍しただろう、とも思った。

 以下に5句を引く。

春寒や刻み鋭き小菊の芽

針もてばねむたきまぶた藤の雨

栗むくやたのしみ寝ねし子らの明日

草むらに放ちし虫の高音かな

鍬入れて豆蒔く土をほぐすなり

Photoフリー素材タウンより、大菊の1枚。

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