「その一集」読了
結社歌誌「コスモス」2014年12月号の、「その一集」を読みおえる。
先の11月24日付けの記事で、「月集」2クラス、各級・特選欄の読了を報告してある。
「その一集」は、「コスモス」の1番の大所帯で、カナダ、タイ、ブルガリアの外国から、北海道~鹿児島県(沖縄県の方はいない)と各地の歌人が活躍している。
僕が付箋を貼ったのは、次の1首。埼玉県のI・よし子さんの3首より。
口紅を持たざりし母棺のなか小さく閉ぢる口に紅さす
慎ましく生きて逝いた母を思いやって、あわれ深い1首である。「お涙頂だい」という人もあるかも知れないが、親の逝いた場合であり、結局逝いた者への哀悼の意は涙を流すしかないと思っており、優れた1首だと思う。
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