「歌壇」12月号
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年12月号を読みおえる。
ただし短歌の通常掲載作品は全部読んだが、批評等の散文で読まなかったものがある。
特集の「今年一番印象に残った一首、一冊」は、もどかしかった。1首では(おそらく連作の)意趣がわかりにくいし、歌集より2、3首の引用では、歌集の傾向がわからない。(このブログの歌集紹介記事のように、数首は挙げねば、と書くと不遜だが)。
ただし角川「短歌年鑑」は、膨大すぎて読む気になれない。
巻頭20首4氏では、来嶋靖生「山頂秋雨」の落着きに惹かれたのは、僕の老いだろうか。
小島ゆかり「馬上」50首には、圧倒される。彼女の純粋さとひた向きさが、いつまでも歌に新しさを生ませている。
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